公園や街中でよく見かける鳩ですが、自宅周辺に多く出没するという方もいるかと思います。ふとしたときに、鳩の死骸を発見してしまうことも少なくありません。そのままにしておくのは見た目としてもよくないため、取り除こうとしてしまいがちです。
しかし、鳩の死骸に不用意に触ってしまうことは、危険な行為であることをご存じない方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、鳩の死骸の対処法や注意点についてご紹介いたします。いざというときのためにぜひ参考にしてください。
1.鳩の死骸に関する危険性
鳩の死骸には、以下のような危険性が考えられます。
1-1.病原菌などが付着している
まず挙げられるのは「病原菌などが付着している」という危険性です。鳩は生きている状態でも病原菌などが付着している可能性が極めて高く、それによって発生する感染症もいくつか存在しています。それは死骸の状態になっても変わりませんし、むしろリスクは高くなっていると考えられるでしょう。
素手で触れようとする方はいないかもしれませんが、素手でなかったとしても、触れることでウイルスをもらってしまう可能性は高くなります。病原菌は目に見えないものですので、発症するまで気づくことができずに厄介です。
1-2.動物や虫などが寄ってくる
「動物や虫などが寄ってくる」というものも危険性として挙げられます。野生の動物や虫にとっては、死骸は餌になります。放置された死骸に対して、餌として群がってくる生きものは多数存在するのです。たとえばカラスやアライグマなどが挙げられます。市街地では主にカラスになるでしょう。
死骸にそれらの生きものが群がってしまうことで、羽が飛び散り、その結果としてウイルスが周囲に撒き散らされることになりかねません。とくに空気の流れがあまりないような場所ですと、周辺がウイルスによって侵されている可能性もあるのです。
いずれも予備知識がなければ、想像できない部分でしょう。いざというときのために、頭の片隅に入れておくことをオススメします。
2.鳩の死骸を見つけたときの対処法
万が一鳩の死骸を発見した場合には、ご自身で対処しなければいけない状況が生まれることも考えられます。できる限り触れるべきではありませんが、いざというときのために、対処法を知っておくと安心です。基本的な対処法は、以下のとおりです。
2-1.対処時の装備
鳩の死骸を処分する際、装備は重要なポイントです。素手で触れてしまうようなことがないようにしましょう。ゴム手袋とマスクは必要な装備となります。ゴム手袋にはさまざまな種類が存在していますが、できるだけ厚手のものを選択すると安心です。マスクに関しても、鳩の死骸に付着しているウイルスを吸い込んでしまわないようにするためには、欠かせないアイテムとなります。
2-2.死骸を入れた袋はしっかりと締める
死骸を袋に入れた際には、必ずしっかりと締めるようにしましょう。ゴム手袋とマスクを装着した状態で、死骸を袋に詰めたあとは、つい安心してしまいがちです。しかし、袋が空いたままでは死骸についたウイルスが漏れ出してしまう恐れがあります。口をしっかりと締めることによってそのリスクを回避することが可能です。
袋ではなく箱などに入れるケースも考えられますが、隙間が空いているような入れ物は危険です。袋のように密閉できるものに入れることをオススメします。
2-3.処分後の消毒は必須
鳩の死骸を処理したあとは、必ず手などをしっかりと洗って消毒するようにしましょう。ゴム手袋とマスクで完全防備していたとしても、それ以外の部分にウイルスが付着している可能性があります。
着ている服などもすぐに洗濯をして、できることならそのままお風呂で全身をしっかりと洗うようにすると安心です。目に見えないウイルスを取り除くために、必要な作業となります。
3.鳩の死骸の処理はプロにおまかせ
鳩の死骸は、できる限りご自身での対処は避けるようにしましょう。決して気分のいいものではありませんし、感染症を引き起こすリスクがあるためです。やはり専門の業者の方に依頼するというのが、もっとも安全で安心できる対処法となります。
素人の方では、知識不足による油断や危険な行為をしてしまう恐れもあるでしょう。プロにお任せすることによって、依頼するだけで済みます。リスクを回避することが何よりも大切ですので、いざというときは、できる限りプロに依頼するようにしましょう。
4.まとめ
鳩の死骸をそのままにしておくのは、気分がいいものではありません。しかし、今回ご紹介したように病原菌を保有しているなどのさまざまな危険が潜んでいます。素人の方が不用意に触れてしまうことで、思わぬトラブルへと発展してしまう恐れもあるのです。無理はせずにプロに依頼して、安全に対処してもらいましょう。
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