鳩は執着心の高い動物で、安心できる場所を見つけると固執し、巣を作ったりすみかにしたりする習性があります。執着心が強くなるほど、追い払うのは難しくなります。そのため鳩に深く執着されない環境づくりが大切です。ここでは鳩の執着レベル別の鳩対策とともに、執着レベル別の被害の違いなどを詳しくご紹介しましょう。
1.鳩が執着しやすい場所
鳩が執着しやすい場所は、鳩にとって快適な環境です。鳩にとって居心地のよい環境とは、次の3つがあげられます。
1-1.障害物が多い場所
さまざまなものが置かれていて、隠れやすい場所は鳩が好む環境です。障害物が多いと、周囲から死角となる場所も多く、鳩に安心感を与えます。不用品が置かれたベランダなどは、鳩が執着しやすい場所といえるでしょう。
1-2.食べ物が豊富な場所
鳩は食べ物を求めて多くの場所を訪れます。都市部では、公園などで鳩の姿を見かけます。また、家の周りに農地がある場合も鳩がえさを確保しやすいため執着されやすい場所でしょう。
1-3.雨風がしのげる場所
雨風がしのげる場所も、鳩が羽休めのために訪れ、執着しやすい場所といえます。橋の高架下やベランダは、鳩の執着の標的になりやすい場所です。
2.鳩の執着レベル別の被害
鳩の執着レベルによって、受ける被害が異なります。レベル別の被害は、以下の通りです。
2-1.執着度1の被害
執着度のレベルが1の場合は、被害はそれほど大きくありません。羽休めのための短い時間のみ滞在するため、糞でベランダが少し汚される程度です。執着心も強くないため、鳩対策をすれば追い払うのも容易でしょう。
2-2.執着度2の被害
執着度のレベルが2の場合は、居心地のよい場所と認知しており滞在時間も長くなります。仲間や餌を待つ休憩所として利用され、長時間滞在するようになります。滞在時間が長くなるほど糞の量も増えるため、ベランダに干した洗濯物が糞の被害にあうでしょう。また鳩の鳴き声や羽音も気になり始めます。
2-3.執着度3の被害
執着度のレベルが3の場合、ねぐらとして利用するため昼夜を問わず鳩が滞在するようになります。執着心も高く、簡単に追い払えないレベルです。糞の量もさらに増えて臭いも気になるほか、騒音もひどくなります。
2-4.執着度4の被害
執着度のレベルが4の場合、巣作りを始めます。一度巣を作ると、追い払うのは至難の業です。糞の被害だけでなく、ヒナが生まれると親鳥だけでなくヒナの鳴き声による騒音もあります。鳩の糞により金属が腐食し、建物に被害が出ることもあります。
3.執着レベル別の鳩対策
鳩は執着レベルが高くなるほど追い出しにくくなるため、執着心が低いうちに対策を講じることが大切です。執着レベル別の鳩対策は、次のようになります。
3-1.執着度1の鳩対策
執着度が1の場合は、スプレータイプの忌避剤で遠ざけが可能です。まだまだ執着度が低いため、鳩が嫌いな臭いを散布するだけで追い払えます。効果の持続期間が短いため、こまめにスプレーする必要があるものの、景観も乱さず手軽に使用できるのでおすすめです。
3-2.執着度2の鳩対策
執着度が2になると、鳩も居心地の良い場所と認識しているため、執着度が増しています。忌避スプレーだけでなく、固形タイプの忌避剤を使用するとよいでしょう。ジェルタイプの忌避剤は、鳩の足やくちばしなどに粘着し、鳩の不快指数を高めます。しかしべたべたとしており、見た目はあまりよくありません。
3-3.執着度3の鳩対策
執着度3のレベルになると、鳩の執着心もかなり高く、専門家の力が必要になることもあります。忌避剤のみで追い払うのは難しく、鳩除けネットや剣山などを使い、物理的に鳩を排除する必要があるでしょう。
3-4.執着度4の鳩対策
執着度4になると、自己防衛で鳩を撃退することは不可能に近くなります。執着心も最高レベルであるため、専門的な対策が必要です。鳩を撃退した後も、再び戻ってくる可能性が非常に高いでしょう。継続的に清掃したり、鳩対策を講じたりしなければなりません。
4.まとめ
鳩は執着心が強いため、一度執着されてしまうとなかなか追い払えません。執着される前に、適切な鳩対策を行うことが大切です。また執着度のレベルに合わせ鳩対策も違ってきます。忌避剤や鳥避けネット、剣山などレベルに合わせた対策を講じましょう。放置しておくと被害が大きくなるので、自己防衛できない時は、プロの業者に任せるのが賢明です。
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