スズメが巣の中でヒナを育てている姿は、なんとも心癒されるシーンです。とはいえ、自分の生活圏のすぐそばに巣を作られてしまうと、鳴き声やフンに悩まされることになります。
そこで今回は、スズメの巣作りについて時期や期間などについて詳しくご紹介します。巣を作られてしまったときの対処法や予防法も解説しますので、参考にしてみてください。
1.スズメが巣を作る時期や期間について
ここでは、スズメが巣を作る時期や期間、さらに場所についてなど詳しくご紹介します。
1-1.スズメが巣を作る時期
スズメが巣を作る時期は、基本的には繁殖期である3月から8月にかけてです。その時期には、エサになる虫が活発になり、食料を見つけやすいため、繁殖期となります。
繁殖は、1年に2回程度おこなわれ、同じ巣に戻ってくることも珍しくありません。何故ならそこで生まれた雛が育った場所を知っているため、親になったときに戻ってくる可能性が十分にあります。
1-2.巣作りから巣立ちまでの期間
巣作りから巣立ちまでの期間は、6週間から8週間程度といわれています。最初の1週間は巣作りをおこない、続く1週間で産卵をおこないます。さらに2週間程度はスズメが卵を温め、ヒナが生まれてから巣立つまでもう2週間を要します。なぜなら、スズメの子どもは、巣を飛び立ってすぐに一人で生活ができるようになるわけではないからです。
巣を出てからも、しばらくは飛ぶ練習をしたり、歩く練習をしたりする必要があります。その際には、カラスなどの天敵に襲われないよう親鳥が守ってくれるだけでなく、エサも分け与えてもらえます。
1-3.スズメが巣を作る場所
スズメは、人間の背丈よりも高い場所に巣を作ります。屋根の隙間や建物の間、カーポート、換気扇など、人目につきにくい場所に巣を作ります。
また、場合によっては、郵便受けや穴蔵に巣作りをするスズメも存在します。ほかにも、そのほかのスズメが作った巣を使用したり、巣にいるツバメを追い出して巣を横取りしたりすることもあるようです。
2.スズメの巣ができたときの対処法
ここでは、実際にスズメの巣ができてしまったときの対処法をご紹介します。
2-1.スズメやヒナがいる場合
巣にスズメやヒナがいたり、スズメの卵があったりした場合には、自分で巣を撤去することはできません。なぜなら、「鳥獣保護法」という法律に守られているからです。
どうしても撤去したいという場合には、自治体へ申請書を提出するなどのプロセスが必要になります。その上で、専門業者に撤去作業を依頼するのがよいでしょう。
2-2.スズメやヒナがいない場合
スズメが飛び立ってしまった後の巣であれば、基本的には自分で撤去することも可能です。その際には、マスク・ゴーグル・手袋を着用した上で、感染症やアレルギーに注意してください。
巣を棒などで落としたら、フンをきれいにして、消毒液で除菌する必要があります。高い位置にある場合には、はしごに登って作業をする必要があり、危険性が高くなります。決して無理はせずに、必要に応じてプロの業者に撤去作業を依頼するようにしましょう。
3.スズメが巣を作らないようにする方法
そのかわいらしい姿が印象的なスズメですが、生活空間のすぐ近くに巣を作られてしまうと、鳴き声による騒音、フンによる感染症や臭いなどの被害が発生してしまいます。そのため、巣を作られてしまいやすい場所については、あらかじめ予防策を講じる必要があります。
3-1.隙間をうめる
屋根やベランダの隙間に巣を作られてしまうという場合には、コーキングなどを使って隙間をうめるのがオススメです。専門の業者に依頼すれば、専用の材料で対策してもらうこともできます。
3-2.防鳥ネットを使う
ベランダに巣を作られてしまう場合には、防鳥ネットを使用するのも効果的です。スズメは体が小さいので、ネットの編み目が2cm以下のものを選ぶようにしましょう。防鳥ネットは、隙間なく張らなければ効果は得られません。しっかりと隙間をうめるようにしてください。
4.まとめ
今回は、スズメが巣作りをおこなう時期や期間について、さらに巣ができてしまったときの対処法・予防法などをご紹介しました。スズメの巣は、場所によっては、さまざまな被害を生み出してしまう可能性があります。業者の力も借りながら、適切な対処をおこないましょう。
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