夕方から夜にかけて鳥の羽音がする、黒くて丸いフンが大量に落ちているという場合には、周辺にコウモリが巣を作っている可能性があります。コウモリの体には、多くの菌が繁殖しているだけでなく、寄生ダニによる被害やゴキブリの発生にもつながってしまうため。注意が必要です。
そこで今回は、コウモリの巣を見つける方法や、見つけたときの対処法についてご紹介します。
1.コウモリの巣はどこにできる？
まずは、コウモリの巣ができやすい場所についてご紹介します。
「巣」といってもハチなどの巣のように実際に形があるわけではなく、巣として住み着く状態になります。
1-1.古い建物
古い建物には、コウモリの巣ができやすいという特徴があります。なぜなら、古い家には、経年劣化による小さなヒビや隙間が多くあるからです。コウモリは小さな隙間からでも侵入することを心得ておきましょう。
1-2.あたたかい場所
コウモリは、あたたかくて心地のよい場所に住み着く傾向があります。なぜなら、人間と同じ恒温動物であり、体温を一定に保とうとするからです。太陽の熱を受けて冬場でもあたたかい屋根裏、瓦の隙間などを巣とするケースが多いようです。
また、最近の住宅は、断熱性を高めるために断熱材を壁に入れている住宅が増えています。そのため、断熱材が入っている壁の中からコウモリが住み着いている形跡が見つかることも珍しくありません。
1-3.虫が多いところ
コウモリは虫をエサとして食べるため、虫が多い場所に住み着きやすくなります。公園や川など自然が多い場所はもちろん、電灯が多い場所にも虫が集まりやすくなります。近所に広い庭がある、川や溜め池が近くにあるという場合には、近くにコウモリの巣がある可能性が高くなるでしょう。
2.コウモリの巣を見つける方法
ここでは、コウモリの巣を見つける方法をご紹介します。
2-1.音に注目する
コウモリが住み着いているかどうかを確認する方法として、まずはコウモリの出す音に注目する方法があります。バサバサという羽音や、キーキーという高い音が夕方から夜にかけて聞こえるという場合には、近くにコウモリが住み着いている可能性が高くなります。
キーキーという音がコウモリによるものかどうかわからないという場合には、動画サイトなどで実際の音を聞いて、比べてみるのがオススメです。
2-2.フンを確認する
コウモリのフンが多く落ちているという場合には、その周辺に住み着いている可能性が高くなります。コウモリのフンは、0.5cmから1cm程度の黒い塊が複数落ちているのが特徴です。乾燥していて、ポロポロと崩れやすいという特徴もあります。
フンを見つけたら、その周辺にある隙間やあたたかい場所を探すことで、巣を発見できる可能性が高まります。
3.コウモリの巣を見つけたときの対処法
ここでは、コウモリの巣を見つけたときの対処法についてご紹介します。コウモリは「鳥獣管理保護法」という法律によって保護されているため、個人が捕獲したり駆除したりすることはできません。そのため、巣から追い出した上で、清掃及び、コウモリが戻ってこない様に工夫する必要があります。
3-1.コウモリの巣を駆除する時期
コウモリの巣を駆除するのには、春と秋が適切な時期といわれています。なぜなら、冬眠時期である11月から3月は駆除が難しいからです。また、繁殖期である7月から8月にかけて、駆除に適した時期とはいえません。子どもを抱いているコウモリは逃げようとする意志が弱く、追い出すことが困難な場合があります。そのため、春、秋に追い出してしまうのがオススメです。
3-2.コウモリを追い出す方法
コウモリを追い出すためには、忌避剤の活用がオススメです。忌避剤には、スプレータイプや燻煙タイプ、ジェルタイプ、錠剤タイプなどがあります。これらの忌避剤を使用して追い出したら、すぐに巣を掃除して、侵入経路を塞ぐことが必要です。
3-3.業者に依頼するのもオススメ
コウモリのフンには、ダニやノミだけでなく、病原菌が付着している可能性もあります。とくに、子どもや妊婦さんなどがいるご家庭の場合には、念のためにプロの業者に対応を依頼するのがオススメです。また、追い出してもまた戻ってきてしまった、巣が高い場所に作られているという場合にも、プロの業者に依頼する方がよいでしょう。
4.まとめ
今回は、コウモリの巣に焦点を当てて、住み着きやすい場所や、巣の見つけ方、さらに対処法などをご紹介しました。一度コウモリの巣ができてしまうと、長年そこに住み続け、糞尿による悪臭などの被害が発生してしまいます。コウモリが増えて、住宅の内部や人体に影響を及ぼす前に、対処することが大切です。
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