実は危険?公園などにいるハトが汚い理由とその危険性とは?

公園などでよく見かけることの多いハトは、実は危険であることをご存じない方も多いでしょう。ハトの行動による被害もそうですが、それ以外にも危険な要素を持ち合わせています。また、見た目ではわかりにくいものの、実は汚いのです。

そこで今回は、公園などにいるハトが汚い理由とその危険性についてご紹介いたします。生活の中でハトを見かけることが多い方や、公園などによく行くご家族の方はぜひ参考にしてください。

 

1.ハトが汚いといわれる理由その1:野外で生活している

ハトに対して見た目に関しては、あまり汚らしいとは感じにくいかもしれません。しかし、ハトは基本的に野外で暮らしています。野生のハトは人間のように毎日お風呂に入ることもないため、体は清潔とはいえない状態です。公園などで餌を求めて、人間に近づいてくるハトは多いでしょう。ついつい触ろうとしてしまうかもしれませんが、それは危険です。

これはハトに限ったことではありませんが、野生の生き物は、体に何が付着しているかわかりません。ハトの場合、一見きれいに見える羽でも、さまざまな細菌などが付着している可能性があるのです。ハトに不用意に触れてしまうことによって、健康を害してしまう恐れがあるのです。

大人でも危険ですが、とくに気をつけなければならないのが、小さな子どもです。鳥に対して苦手意識がない場合に、ハトを見つけると近寄ってしまう傾向にあります。大人よりも免疫力が低い子どもですと、ハトから万が一なんらかのウイルスをもらってしまった場合に、そのダメージは大きくなってしまうでしょう。その瞬間に変化が起きるわけではないため、気づきにくいという部分もネックになります。

 

2.ハトが汚いといわれる理由その2:感染症のリスクがある

ハトに触れたときに付着する恐れのあるウイルスですが、それによって感染症を患ってしまうリスクがあります。具体的には、以下のような感染症が挙げられます。

2-1. クリプトコックス症

まず挙げられるのは「クリプトコックス症」です。これは、クリプトコックス属真菌というカビの一種によって引き起こされる感染症となります。ハトだけでなく、猫から感染することもあります。ハトの場合、ハトのフンに含まれる成分の中にクリプトコックス属真菌の餌になるものが含まれていることから、感染するリスクが高くなっているのです。

経口感染が主ですので、たとえばハトのフンが乾燥して風などで舞った際に、口にしてしまうことがあるでしょう。実際にはあまり感染することもなく、発症するケースも多くはありません。ただし、免疫力の低い方ですと発症しやすく、重症化のリスクがありますので、注意しなければなりません。

2-2.鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザというのは、A型インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。基本的には鳥が感染するもののため、人間への被害はそこまで多くはありません。

しかし、実際に人間に感染したケースは存在しています。ハト以外にも多くの鳥が原因となるウイルスを体内に保有しているので、ハトのみならず、野鳥にはむやみに近づかないようにするといいでしょう。

2-3.オウム症

オウム症というのは、オウム病クラミジアによって引き起こされる感染症です。その名称からオウムによって感染するように思えますが、ハトからも感染するという特徴があります。

感染ルートとしては、ハトのフンに含まれているオウム病クラミジアを吸ってしまうというのがもっとも多いでしょう。発症すると風邪に近い症状が出ますが、重症化すると気管支炎や肺炎を引き起こすこともあるため、恐ろしいです。

 

3.ハトが汚いといわれる理由その3:フンなどが不衛生

ハトが汚いといわれる理由としてもっとも多いのが「フンなどが不衛生」という部分でしょう。ハトのフンによる被害を受けている方は多いかと思います。

ベランダなどでよく見受けられ、数え切れないほど多くのフンが一面を被ってしまうことも少なくありません。ハトの習性である場所に対する執着心が強いことが災いし、同じ場所に大量のフンが溜まってしまいやすくなっているのです。

フンそのものも不衛生で汚いのですが、それ以上に感染症のリスクを高めるという点も問題です。フンを媒介として感染症を発症してしまうケースが多いため、ご自宅のベランダなどでハトがフンをするような環境になってしまうと、健康を害してしまう結果になりかねません。

 

4.まとめ

ハトは病気をもっていることも多く、触れることも衛生上はあまりよくありません。それだけでなく、ハトのフンによって、感染症になってしまうリスクもあるので危険です。見た目には可愛らしくおとなしいため、好意的に受け入れる方も多い方も多いでしょう。しかし、触れることなどに関しては慎重にならなければなりません。場合によっては、駆除を検討することもオススメします。

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